説得

 

「子どもの問題行動」に関するお問い合わせは種類が多く、以下のようなものがあります。

 

家庭内引きこもり、暴言、被害妄想、自傷行為、隣人トラブル、パニック発作、軽犯罪、警察沙汰、暴力事件、対人恐怖、親子関係の不和などです。

 

そして、そのほとんどに精神疾患の疑いがあり、親御さんはわが子に通院や服薬を勧めるのですが、たいてい説得に応じようとはしません。

 

これは前回の記事で触れた「子どもに病識がない」という理由がひとつ挙げられます。

 

 

それとは別に事情をお伺いしていく中で、お子さんの説得を困難にしてしまっているもうひとつの問題も見えてきます。

 

 

それは「家族関係が破たん」してしまっている可能性です。

 

具体的に言うと、親(保護者)に主導権がなく、子どもが親の話に全く聞く耳を持とうとしなかったり、親が子どもの言いなりになっているようなケースなどが該当します。

 

そんな状況に親として不甲斐なさを感じてしまうかもしれませんが、親もひとりの人間です。

 

自分にできることの限界を受け入れていただき、世間体など気にせず積極的に人を頼ってもらえたら幸いです。

 

他でもない、わが子と家庭の再構築を望むのであれば、ぜひとも私たちのような人間にご相談ください。

 

 

私たちはプロとして、お子さんとの信頼関係を築き上げた上で説得をやり遂げ、医療機関へとつなげることを必ず約束いたします。

 

ちなみに、病識のない子どもたちが自らの意志で治療に入るケースはほとんどないと思ってもらってかまいません。

 

診断や通院、施設入所へと至るには、必ず親か専門家の勧めが必要になってきます。

 

時間が解決してくれるといったこともありません(むしろ悪化します)ので、問題を放置することはおすすめできません。

 

 

私たちは、全国の親御さんの「わが子を助けたい」「自立してもらいたい」といった、家族だけではどうにもならないことを一緒に考えます。

 

そして、全国各地にある支援資源へとつなげられる精神科移送サービスという仕事を続け、実績を挙げてきました。

 

今もそうした問題と闘っておられるご家族を、一早く支援ネットワークへとつなげられるよう奮闘しています。